歯ぐきが下がって歯が長く見える原因と、これ以上下げないケア

鏡を見たとき、前より歯が長くなったような気がする。歯と歯のあいだにすき間が見えてきた。歯ぐきが下がって、歯の根元が見えているのが気になる。そんなふうに感じたことはありませんか。私自身、ある日ふと、前より歯が長く見えることに気づいて、歯ぐきが下がってきたのかもしれないと不安になった経験があります。
歯ぐきが下がって歯が長く見えるのには、いくつかの原因があります。この記事では、歯ぐきが下がる原因と、これ以上下げないための毎日のケアを、同じ目線でまとめていきます。歯ぐきの黒ずみや下がり、出血そのものの原因や受診の目安については、歯ぐきの黒ずみ・下がり・出血が気になる。原因と毎日のケアにまとめているので、あわせて読んでみてください。
はじめにお伝えしておくと、私は歯科の専門家ではありません。同じ悩みに向き合ってきたひとりとして、調べたことと自分の経験を正直に共有します。歯ぐきの下がりや出血が気になるときは、歯周病など専門的な対応が必要なこともあるので、歯科で相談してください。歯周病については、日本歯科医師会のテーマパーク8020(日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯周病」)も参考になります。
歯ぐきが下がって歯が長く見える理由
歯ぐきが下がると、これまで歯ぐきに覆われていた歯の根元の部分が見えるようになります。歯そのものが伸びたわけではなく、歯ぐきが後退したことで、歯が長くなったように見えるのです。歯と歯のあいだにすき間が目立つようになったり、歯の根元が見えて色が違って見えたりするのも、歯ぐきが下がったサインです。見た目の変化として気づきやすい一方で、進行するまで痛みが出にくいこともあるので、気づいたときにケアを見直すことが大切です。
歯ぐきが下がる主な原因
歯ぐきの下がりには、いくつかの原因が関わっています。自分にあてはまるものがないか、ふり返ってみてください。
強すぎる歯みがき
かたい歯ブラシで、力を入れてゴシゴシ磨いていると、歯ぐきが少しずつ削れて下がっていくことがあります。よかれと思って強く磨いていたことが、かえって歯ぐきを下げてしまう、というのはよくあることです。私も以前は力を入れすぎていたので、これは耳が痛い話でした。
歯ぐきの炎症(歯周病)
歯と歯ぐきのあいだに汚れがたまって炎症が起きると、歯ぐきが下がっていくことがあります。歯みがきのときに血が出る、歯ぐきが腫れている、といったサインがある場合は、炎症が関わっていることがあります。
加齢や食いしばり
年齢を重ねることでも歯ぐきは少しずつ下がることがあります。また、食いしばりや歯ぎしりで歯に強い力がかかることも、歯ぐきの下がりに関わることがあります。あごのこわばりが気になる人は、あごが疲れる、気づくと食いしばっている。原因とセルフケアもあわせて読んでみてください。
歯が長く見えることに気づいた日
私が歯ぐきの下がりに気づいたのは、鏡でふと自分の歯を見たときでした。前より歯が長くなった気がして、よく見ると歯の根元が見えている。年齢のせいかとも思いましたが、調べていくうちに、強すぎる歯みがきも原因になると知って、はっとしました。まさに、白くしたい、きれいにしたい一心で、ゴシゴシ力を入れて磨いていたのです。やわらかい歯ブラシに変えて、やさしく磨くようにし、一度歯科で診てもらったことで、それ以上の進行を防ぐことを意識できるようになりました。気づいたときに見直せてよかったと思っています。
これ以上下げないための毎日のケア
一度下がった歯ぐきは自然には戻りにくいことが多いので、これ以上下げないことがとても大切です。毎日できるケアを紹介します。
やわらかい歯ブラシでやさしく磨く
歯ぐきを守るいちばんの基本は、やわらかめの歯ブラシで、力を入れずにやさしく磨くことです。歯と歯ぐきの境目を、毛先でやさしくなでるように磨きます。ゴシゴシ強く磨くのは、歯ぐきを下げる原因になるので避けてください。歯ぐきのケア用品の選び方は、歯ぐきのケア用品の選び方。歯みがき粉・フロス・歯間ブラシと使い方もあわせて読んでみてください。
歯と歯のあいだを清潔に保つ
歯と歯ぐきのあいだに汚れが残ると、炎症が起きて歯ぐきが下がる原因になります。フロスや歯間ブラシで、無理なくやさしく汚れを落とし、清潔に保ちましょう。
食いしばりや生活習慣を見直す
食いしばりの癖がある人は、日中に歯を離すことを意識するのも役立ちます。たばこは歯ぐきの健康に影響するので、生活習慣を見直すことも歯ぐきのためになります。
歯科で相談したほうがよいとき
歯ぐきの下がりが進んでいく、出血や腫れがある、歯がぐらつく感じがするといったサインがあるときは、歯周病など専門的な対応が必要なこともあります。自己判断せず、歯科で相談してください。歯科では、歯ぐきの状態を調べたり、専用の器具で歯垢や歯石を取り除いたり、正しいケアの方法を教えてもらったりできます。早めに相談するほど、これ以上の進行を防ぎやすくなります。歯ぐきが下がって歯の根元が出ると、冷たいものがしみやすくなることもあるので、しみる症状が気になる人は歯がしみる知覚過敏の原因と治し方。むし歯との見分け方、自分でできるセルフケアも参考になります。
歯ぐきを守る生活習慣
歯ぐきの下がりを防ぐには、毎日の歯みがきだけでなく、生活習慣も関わってきます。歯ぐきをいたわる習慣を意識してみてください。
たばこは、歯ぐきの血のめぐりや健康に影響し、歯ぐきのトラブルを進めやすくします。歯ぐきの状態が気になる人は、生活習慣を見直すことも歯ぐきのためになります。また、バランスのよい食事や十分な睡眠は、体全体の調子を通じて歯ぐきの健康を支えます。そして、毎日のセルフケアと同じくらい大切なのが、定期的に歯科で見てもらうことです。歯ぐきの下がりは、痛みが出にくいまま進むことがあるので、自分では気づきにくいものです。定期的にプロに診てもらうことで、早めに変化に気づけて、これ以上の進行を防ぎやすくなります。私も定期的に診てもらうようにしてから、歯ぐきの状態を安心して見守れるようになりました。気になる変化に早く気づけることが、歯ぐきを長く守るいちばんの近道です。
よくある質問
下がった歯ぐきは元に戻りますか
一度下がった歯ぐきは、自然には戻りにくいことが多いです。だからこそ、これ以上下げないよう、やさしいケアと早めの相談が大切になります。
歯が長く見えるのは年齢のせいですか
加齢も原因のひとつですが、強すぎる歯みがきや歯ぐきの炎症が関わっていることも多いです。原因によって対策が変わるので、気になるときは歯科で相談してください。
やさしく磨くと汚れが落ちないのでは
力ではなく、毛先を当てる場所とていねいさが大切です。やわらかい歯ブラシでも、境目をていねいに磨けば汚れは落とせます。
歯ぐきの下がりを放っておくとどうなりますか
進行すると、歯の根元がさらに見えたり、しみやすくなったり、歯周病が進んだりすることがあります。気づいたら早めにケアを見直しましょう。
まとめ
歯ぐきが下がって歯が長く見えるのは、強すぎる歯みがきや歯ぐきの炎症、加齢や食いしばりなどが原因です。一度下がった歯ぐきは戻りにくいので、やわらかい歯ブラシでやさしく磨く、歯と歯のあいだを清潔に保つ、生活習慣を見直すといったケアで、これ以上下げないことが大切です。下がりが進む、出血や腫れがあるときは、歯周病など専門的な対応が必要なこともあるので、歯科で相談してください。歯が長く見えることに気づいて不安になった過去の自分に伝えたいのは、気づいたいまからケアを見直せば大丈夫だよ、ということです。あせらず、できることから続けていきましょう。


