クチャラーと言われて落ち込んだ。咀嚼音の原因と直し方、私が意識して変えたこと

クチャラーと言われて落ち込んだ。咀嚼音の原因と直し方、私が意識して変えたこと

家族や友だちと食事をしているとき、ふいに「ちょっと食べる音、気になるよ」と言われた。自分ではまったく気づいていなかったのに、まわりにはずっと聞こえていたのかもしれない。そう思うと、食事の席に着くたびに音を立てていないか気になって、食べることそのものが楽しめなくなってしまう。そんな経験はありませんか。私自身、咀嚼音を指摘されたときの落ち込みは、今でもはっきり覚えています。

クチャラーと呼ばれる咀嚼音の悩みは、本人がいちばん自覚しづらいのに、まわりには伝わりやすいという、とてもつらい性質を持っています。だからこそ、気づいたときのショックは大きく、どう直せばいいのか途方に暮れてしまいます。この記事では、咀嚼音が出てしまう原因と、自分でできる直し方、そして私が意識して少しずつ変えていったことを、同じ目線でまとめていきます。

はじめにお伝えしておくと、私は歯科の専門家ではありません。同じ悩みを抱えて向き合ってきたひとりとして、調べたことと自分の経験を正直に共有します。歯並びや噛み合わせが関わっていそうな場合は、最後に書いた通り歯科で相談してみてください。

クチャラー(咀嚼音)とは。自覚しにくい理由

クチャラーとは、食事のときに口を開けたまま噛んで、クチャクチャと音を立ててしまう食べ方をする人のことを指します。咀嚼音とは、食べ物を噛むときに出る音のことです。問題なのは、自分の咀嚼音は骨を伝わって聞こえるため、本人にはまわりが感じているほど大きく聞こえないということです。だから、指摘されて初めて気づく人がとても多いのです。

自覚しにくいというのは、裏を返せば、あなたが特別だらしないわけでも、わざとやっているわけでもないということです。気づけたいまが、直していく出発点になります。私もそう思うことで、落ち込んだ気持ちを少しずつ前向きに切り替えていきました。

咀嚼音が出てしまう主な原因

咀嚼音には、いくつかの原因が関わっています。自分にあてはまるものを知ると、どこを意識すればいいかが見えてきます。

歯並びや噛み合わせ

前歯が出ていたり、上下の歯がうまく噛み合わなかったりすると、噛むときに唇が自然と開いてしまい、音が漏れやすくなります。これは本人の努力だけではどうにもしづらい部分で、歯並びや噛み合わせが関わっている場合があります。

口呼吸や口周りの筋力不足

鼻が詰まっていて口呼吸になっている人や、口を閉じておく筋肉の力が弱い人は、食べるときも口が開きやすく、音が出やすくなります。ふだんから気づくと口が開いている人は、気づくと口が開いている。口呼吸の原因と鼻呼吸に変えるためにしたこともあわせて読むと、根っこの部分から整えやすくなります。

食べ方の癖

一口でたくさん頬張る、奥歯ではなく前歯で噛んでいる、舌を出しながら食べ物を迎えにいく、といった食べ方の癖も、音が出やすくなる原因です。長年の習慣になっていることが多く、無意識のうちにやってしまっているので、まずは自分の食べ方に気づくことが第一歩になります。

クチャラーだよと言われた日のこと

私が咀嚼音を指摘されたのは、親しい人との何気ない食事の席でした。悪気のない一言でしたが、頭が真っ白になったのを覚えています。それまで一度も自覚がなかったぶん、ショックは大きく、いったいいつから、どれだけの人を不快にさせていたんだろうと考えてしまいました。

それからしばらくは、食事のたびに音を立てていないか気になって、人前で食べるのがこわくなりました。意識して口を閉じようとしても、夢中になるとつい忘れてしまい、思うように直らなくて落ち込む。そんな時期が続きました。でも、原因が食べ方の癖や口呼吸にあると知って、ひとつずつ意識して変えていったことで、少しずつ音が気にならなくなっていきました。直したいのに直らないもどかしさは痛いほどわかりますが、必ず変えていけます。

自分でできる咀嚼音の直し方

咀嚼音は、毎日の食事のなかで意識を変えることで、少しずつ抑えていけます。私が実際に続けたことを中心に紹介します。

口を閉じて、鼻で呼吸しながら食べる

いちばん基本になるのが、噛んでいるあいだは口を閉じて、鼻で呼吸することです。口を閉じていれば、音は外に漏れにくくなります。最初は意識しないと忘れてしまいますが、続けるうちに自然とできるようになっていきます。

一口を小さく、奥歯でゆっくり

一口の量を減らすと、口を閉じたまま噛みやすくなります。前歯ではなく奥歯でゆっくりすり潰すように噛むと、音も出にくくなります。早食いの癖がある人は、いつもより少しゆっくり食べることを意識するだけでも変わります。私はこれで、自分でもわかるくらい食べ方が落ち着きました。

口周りの筋力を鍛える

口を閉じておく筋力が弱いと、どうしても口が開きやすくなります。あいうべ体操のように、口を大きく動かす簡単な運動を続けると、口周りや舌の筋力が鍛えられ、口を閉じやすくなります。テレビを見ながらでもできるので、習慣にしやすいです。

自分の食べ方に気づく工夫

自分の咀嚼音は自覚しづらいので、ときどき自分が食べている様子を録音したり、鏡の前で食べてみたりすると、客観的に気づけます。最初は少し勇気がいりますが、現状を知ることが、いちばんの近道でした。

直そうとするときにやりがちな失敗

咀嚼音を直そうとするとき、つい力みすぎてかえって食事が窮屈になってしまうことがあります。私も最初のころは、音を立てないことばかりに気をとられて、ガチガチに緊張しながら食べていました。これだと食事が楽しくなくなってしまい、長続きしません。

大切なのは、一度にすべてを完璧にしようとしないことです。まずは口を閉じて噛むことだけを意識して、それが自然にできるようになったら、次に一口の量を減らす、というように、ひとつずつ身につけていくのがおすすめです。あせらず、ひとつの癖が定着してから次に進むほうが、結局は早く変わっていきます。

会食やデートで気をつけたいこと

人との食事の席は、咀嚼音がいちばん気になる場面です。こうしたときは、一口を小さめにして、会話の合間にゆっくり噛むことを意識すると、音も出にくく、落ち着いて食事を楽しめます。汁物や麺類など音が出やすいメニューは、ことさら静かにいただくよう意識すると安心です。

緊張すると早食いになりやすいので、まわりのペースに合わせてゆっくり食べることも役立ちます。相手との会話を楽しみながら、ときどき箸を置いて間をとると、自然とゆっくりした食べ方になります。私はこの「箸を置く」習慣を取り入れてから、食事の席での不安がかなり減りました。

意識してもなかなか直らないと感じたとき

食べ方を意識しても、どうしても口が開いてしまう、音が抑えられないという場合は、歯並びや噛み合わせが背景にあることもあります。その場合は自分の努力だけでは限界があるので、歯科で相談してみると、原因がはっきりして対策の幅が広がります。私も、自分なりに気をつけてもうまくいかない部分があり、一度相談してみたことで「ここはこういう理由だったのか」と腑に落ち、気持ちが軽くなりました。ひとりで抱え込まず、専門家の力を借りるのもひとつの方法です。

よくある質問

自分が咀嚼音を立てているか確かめる方法はありますか

自分の食べている様子を録音したり、家族に正直に聞いてみたりするのがわかりやすい方法です。自覚しづらい悩みなので、客観的に確かめることが第一歩になります。

咀嚼音はすぐに直りますか

長年の癖が関わっていることが多いので、すぐにゼロにはなりにくいです。ただ、口を閉じて食べることを意識し続けると、少しずつ確実に変わっていきます。

歯並びが原因のときはどうすればいいですか

歯並びや噛み合わせが関わっている場合は、自分のケアだけでは難しいことがあります。気になるときは歯科で相談すると、原因と対策がはっきりします。

家族の咀嚼音が気になるときはどう伝えればいいですか

本人は自覚していないことがほとんどなので、責めるのではなく、やさしく具体的に伝えるのがおすすめです。相手も気づいていないだけ、という前提で話すと角が立ちにくくなります。

まとめ

クチャラーと呼ばれる咀嚼音は、本人が自覚しにくいのに、まわりには伝わりやすい悩みです。原因は歯並びや口呼吸、食べ方の癖などさまざまで、口を閉じて鼻で呼吸しながら、一口を小さくゆっくり噛むことを意識すると、少しずつ抑えていけます。意識してもうまくいかないときは、歯並びが背景にあることもあるので、歯科に相談してみてください。指摘されて落ち込んだ過去の自分に伝えたいのは、気づけたいまから変えていけるよ、ということです。あせらず、ひとつずつ続けていきましょう。

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