口臭の原因は胃から?体の中と口の中、本当の原因を徹底解説

口臭の原因は胃から?体の中と口の中、本当の原因を徹底解説

口臭が気になったとき、まっさきに「胃が悪いのかもしれない」と思ったことはありませんか。口のニオイなのに、なぜか胃のせいだと考えてしまう人は少なくありません。私自身、口臭が気になり始めたころ、胃腸の調子が悪いせいだと思い込んで、胃の薬を試したり食事に気をつけたりしていました。でも、なかなか改善しませんでした。あとになって、口臭の多くは口の中に原因があると知って、あのときの遠回りを少し悔やんだものです。

この記事では、口臭の原因が体の中にあるのか、口の中にあるのかを、できるだけ分かりやすく整理していきます。そのうえで、それぞれの原因への向き合い方や、何科に相談すればよいかまで、同じ目線でまとめていきます。口臭の基本的な対策については、口臭が気になって人に近づけない。原因と自分でできる対策にまとめていますので、あわせて読んでみてください。

はじめにお伝えしておきますと、私は歯科や医療の専門家ではありません。同じ悩みに向き合ってきたひとりとして、調べたことと自分の経験を正直に共有します。強い口臭が続く場合は、最後に書いた通り、まず歯科で相談してください。口臭については、公的な情報として日本歯科医師会の相談ページ(日本歯科医師会 お口のなんでも相談「口臭」)も参考になります。

口臭の原因の多くは口の中にあります

まず、いちばん大切なことをお伝えします。口臭の原因の多くは、実は口の中にあると言われています。胃や腸などの体の中が原因になることもありますが、その割合はそれほど多くありません。だからこそ、口臭が気になったときは、まず口の中の状態を見直すことが、対策の近道になります。

これを知らないと、私のように胃の調子ばかり気にして、口の中のケアが後回しになってしまい、遠回りをすることになります。口のニオイなのだから、まず口の中を疑う。この順番を覚えておくだけでも、対策の方向を間違えずにすみます。

「胃が原因」と思われがちな理由

それでは、なぜ多くの人が、口臭を胃のせいだと考えてしまうのでしょうか。理由はいくつかあります。

ひとつは、口と胃が喉の奥でつながっているように感じられるため、口から上がってくるニオイは胃から来ていると思い込みやすいことです。実際には、胃の内容物のニオイがそのまま口まで上がってくることは、ふだんはほとんどありません。胃の入り口はふだん閉じているため、胃の中のニオイが常に口に上がってくるわけではないのです。

もうひとつは、暴飲暴食をしたあとや、胃の調子が悪いときに口臭を感じることがあるため、胃と口臭を結びつけて考えやすいことです。ただ、その場合も、実際には口の中の乾きや、消化に関わる体調の変化が関わっていることが多く、胃そのものが直接のニオイのもとになっているとは限りません。こうした思い込みが、口臭は胃が原因という考えを広めているのです。

口の中が原因の口臭

それでは、口の中の何が口臭の原因になるのでしょうか。代表的なものを見ていきましょう。自分にあてはまるものがないか、ふり返ってみてください。

舌の汚れ(舌苔)

口臭の大きな原因のひとつが、舌の表面につく白い汚れ、舌苔です。舌苔は細菌や食べかすなどが集まったもので、ここから強いニオイが出ることがあります。鏡で自分の舌を見て、白くなっていたら、口臭のサインのひとつだと考えてよいでしょう。舌の汚れのケアについては、舌の白い汚れ(舌苔)が気になる。原因とやさしい取り方もあわせて読んでみてください。

歯や歯ぐきの汚れ、歯ぐきのトラブル

歯と歯のあいだや、歯と歯ぐきの境目に汚れがたまると、そこで細菌が増えてニオイが出ます。とくに、歯ぐきに炎症があると、強いニオイの原因になることがあります。毎日ていねいにケアしているのに口臭が続く場合は、歯ぐきの状態が関わっていることもあります。歯ぐきの悩みについては、歯ぐきの黒ずみ・下がり・出血が気になる。原因と毎日のケアも参考になります。

臭い玉(膿栓)

喉の奥の扁桃にできる白い塊、臭い玉も、強いニオイのもとになることがあります。喉から白い塊が出てくる心あたりがある人は、臭い玉(膿栓)はなぜできる?正体と安全な取り方もあわせて読んでみてください。

口の乾き

口の中が乾くと、唾液の働きが落ちて細菌が増えやすくなり、口臭が出やすくなります。口呼吸の癖や、緊張、寝ているあいだなど、口が乾く場面で口臭が強くなります。口の乾きが気になる人は、口のネバつきと乾きが気になる。ドライマウスの原因とセルフケアもあわせて読んでみてください。

体の中(全身)が原因の口臭

口の中だけでなく、体の中の要因が口臭に関わることもあります。ただし、その多くは病気というより、体の自然な変化によるものです。

生理的口臭

起きたばかりのとき、空腹のとき、緊張しているときなどは、唾液の分泌が減って口の中の細菌が増え、口臭が強くなります。これは生理的口臭と呼ばれ、多くの人にある自然なものです。誰にでも起こるもので、心配はいりません。歯みがきや食事、水分でケアすれば落ち着いていきます。とくに朝の口臭が気になる人は、朝起きたときの口臭がひどい原因と対策もあわせて読んでみてください。

食べ物や飲み物、嗜好品

にんにくやにら、ねぎ、お酒、たばこ、コーヒーなどは、一時的に口臭を強くします。これらは体の中を通って息に出てくるため、歯みがきだけではなかなか消えません。この場合は、体の中を通っているという意味では体が関わっていますが、病気ではなく一時的なものです。大事な予定の前は、こうしたものを控えるだけでも変わります。

病気が背景にある場合

まれに、体の病気が口臭に関わっていることもあります。ただ、これは口臭全体のなかでは多くありません。口の中のケアをしっかりしても口臭が続く、体の別の不調もある、といった場合には、体の要因も考えられます。この場合は、自己判断せず、医療機関で相談することが大切です。

自分の口臭は口からか体からか、見分けの考え方

自分の口臭が、口の中から来ているのか、体の中から来ているのかを、正確に自分で見分けるのは難しいものです。ただ、大まかな考え方はあります。

まず、口の中のケアをしっかり見直してみて、それで口臭が和らぐようなら、原因の多くは口の中にあったと考えられます。舌のケアや歯みがき、口の乾き対策で改善する口臭は、口の中が原因のことがほとんどです。一方で、口の中をていねいにケアしても口臭が続く、体の別の不調もある、という場合には、体の要因も視野に入れて、医療機関で相談するとよいでしょう。

つまり、まずは口の中のケアから始めて、それでも続くなら体の要因も考える、という順番が現実的です。あれこれ心配する前に、まず口の中を整えることが、遠回りをしないコツです。

私が口臭の原因を勘違いしていた話

私は口臭が気になり始めたころ、胃が悪いせいだと思い込んでいました。胃にやさしい食事を心がけたり、胃の調子を整えようとしたりしましたが、口臭はなかなか変わりませんでした。原因が分からず、ずっともやもやしていました。

あるとき、口臭の多くは口の中に原因があると知って、はじめて舌のケアや歯ぐきのケアに目を向けました。すると、舌の汚れをやさしくケアし、口の乾きを防ぐようにしただけで、口臭がずいぶん和らいだのです。胃ばかり気にしていたあの時間はなんだったのだろうと思うと同時に、正しい順番で見直すことの大切さを実感しました。同じように、体の中ばかり心配している人には、まず口の中を見直してみてほしいと思います。

口の中が原因の口臭への対策

口の中が原因の口臭は、毎日のケアで和らげていけます。基本になるのは、歯みがきとフロスで歯や歯のあいだの汚れを落とすこと、舌のケアで舌苔をやさしく取り除くこと、そして口の乾きを防ぐことです。

口の乾きを防ぐには、こまめに水を飲む、よく噛んで唾液を出す、鼻呼吸を意識するといった習慣が役立ちます。仕上げに刺激の少ない洗口液で口の中を整えたり、外出先では口臭ケア用のタブレットを持っておいたりすると、気持ちも落ち着きます。こうしたケアを毎日続けることで、口の中が原因の口臭は、気になりにくくなっていきます。

体の中の要因への向き合い方

体の中の要因については、まず生活習慣を整えることが基本です。にんにくやお酒、たばこなど、口臭を強くするものを大事な予定の前は控える、規則正しい生活で体調を整える、といったことが役立ちます。生理的口臭は自然なものなので、過度に心配せず、こまめなケアで対応すれば大丈夫です。

一方で、口の中のケアをしっかりしても口臭が続く、体の別の不調もあわせてある、という場合には、体の要因も考えられます。この場合は、自己判断で悩み続けるより、医療機関で相談することが安心につながります。

気になるときは何科に相談するか

口臭が気になって相談したいとき、まず向かうとよいのは歯科です。口臭の原因の多くは口の中にあるため、歯科で口の中の状態を見てもらい、原因になりそうなところをケアしてもらうのが近道です。喉の臭い玉が気になる場合は、耳鼻咽喉科という選択肢もあります。

そして、口の中のケアをしても口臭が続き、体の別の不調もある場合には、内科など体の状態に合った医療機関で相談することも考えられます。まずは歯科から、というのが、迷ったときの基本の順番です。原因がはっきりすると、対策もしやすくなり、気持ちもずいぶん楽になります。

自分の口臭を確かめるセルフチェック

口からか体からかを考える前に、そもそも本当に口臭があるのかを確かめておくと、むやみに不安をふくらませずにすみます。人の鼻は自分のニオイに慣れてしまうため、自分の口臭には気づきにくいものです。だからこそ、工夫して客観的に確かめることが役立ちます。

手軽な方法として、清潔なコップやポリ袋に息を吹き込み、いったん閉じてからニオイをかぎ直すやり方があります。自分の息を新鮮な状態でかぎ直せるので、ふだん気づきにくいニオイが分かりやすくなります。ほかにも、清潔な指で舌の表面や歯ぐきの境目をそっと触り、ついた唾液のニオイをかぐ方法、使ったあとのフロスのニオイを確かめる方法、鏡で舌の色を見る方法などがあります。もっと客観的に知りたいときは、市販の口臭チェッカーで数値として確かめる方法もあります。こうしたチェックで、ケアをする前と、ケアをしたあとの状態を比べてみると、自分の対策が効いているかどうかも見えてきます。まずは現状を知ることが、落ち着いて対策を進める第一歩になります。

よくある質問

口臭はやっぱり胃が原因のことが多いのですか

いいえ。口臭の原因の多くは口の中にあると言われています。胃など体の中が原因のこともありますが、その割合は多くありません。まずは口の中を見直すのがおすすめです。

胃の調子が悪いと口臭は強くなりますか

暴飲暴食のあとや体調が悪いときに口臭を感じることはありますが、多くは口の乾きなどが関わっています。胃そのものが常に口臭の直接の原因になるわけではありません。

口の中をケアしても口臭が続くときはどうすればいいですか

歯ぐきのトラブルなど、口の中の別の原因が隠れていることもあります。まずは歯科で相談し、それでも続き、体の不調もある場合は、体の状態に合った医療機関で相談してください。

自分の口臭が口からか体からか知る方法はありますか

正確に自分で見分けるのは難しいです。まず口の中のケアを見直して、和らぐなら口の中が主な原因と考えられます。続くなら体の要因も視野に入れて相談しましょう。

まとめ

口臭の原因は胃だと思われがちですが、実際には口の中に原因があることが多いです。舌の汚れ、歯や歯ぐきの汚れ、臭い玉、口の乾きなどが、口の中が原因の口臭の代表です。体の中の要因もありますが、その多くは生理的口臭や食べ物によるもので、病気が原因のことは多くありません。まずは口の中のケアから見直し、それでも続くなら体の要因も考えて、歯科をはじめとする医療機関で相談するのが、遠回りをしない順番です。胃ばかり気にして遠回りしていた過去の自分に伝えたいのは、まず口の中を見直してみて、ということです。あせらず、できることから続けていきましょう。

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