鼻をつまむと毛穴から出る脂が臭い!口臭との違いと正しいケア

口臭が気になっていたある日、なんとなく鼻を指でつまんでみたら、毛穴から白い脂のようなものが出てきた。においをかいでみると、魚のような、イカのような、なんとも微妙なにおいがして、思わずびっくりしてしまった。

これは口臭なのだろうか、それとも加齢臭というものなのだろうかと、よけいに心配になってしまった。そんな経験はありませんか。私自身、口臭を気にしているときにこの白い脂のにおいに気づいてしまい、自分はいったいどこからにおっているのだろうと、ひとりで不安をふくらませてしまった経験があります。
この記事では、鼻の毛穴から出てくる脂のようなものの正体と、においの原因、そして口臭や加齢臭との違い、正しいケアを、できるだけ分かりやすくまとめていきます。人には聞きづらい悩みですが、仕組みを知れば落ち着いて対処できます。口臭全体の対策については、口臭が気になって人に近づけない。原因と自分でできる対策にまとめていますので、あわせて読んでみてください。
はじめにお伝えしておきますと、私は皮膚や医療の専門家ではありません。同じ悩みに向き合ってきたひとりとして、調べたことと自分の経験を正直に共有します。毛穴の状態がひどく気になる、炎症や痛みがあるといった場合は、皮膚科で相談してください。
鼻の毛穴から出る白いものの正体
鼻をつまんだときに毛穴から出てくる白いものは、角栓と呼ばれるものです。
角栓は、毛穴から出た皮脂と、古くなった角質、汚れなどが混ざって固まったものです。成分の多くは古い角質だと言われています。最初はやわらかいのですが、放っておくと空気に触れて酸化し、黒っぽくなったり、かたく固まったりしていきます。鼻や小鼻のまわりは皮脂が多く出る場所なので、角栓ができやすい場所でもあります。
なぜ魚やイカのような微妙なにおいがするのか
角栓が独特のにおいを放つ主な理由は、二つあります。
ひとつは、皮脂が酸化することです。毛穴から出た皮脂が空気に触れて酸化すると、油っぽい、少し生ぐさいようなにおいが出やすくなります。
もうひとつは、皮膚の常在菌が皮脂を分解することです。菌が皮脂を分解する過程で、においが発生します。魚のような、イカのような、と感じる独特のにおいは、こうした皮脂の酸化と菌による分解が合わさって生まれるものです。
とくに、時間がたって古くなった角栓ほど、酸化や分解が進んで、においが強くなりやすくなります。鼻をつまんで出てきた脂が思いのほか臭ったのは、この仕組みによるものなのです。
これは口臭?加齢臭?それとも角栓のにおい?
口臭を気にしているときに、この脂のにおいに気づくと、自分は口からも鼻からもにおっているのかと、いっそう不安になってしまいます。でも、落ち着いて整理してみましょう。
まず、鼻の毛穴から出る脂のにおいは、口臭とは別のものです。口臭は主に口の中の状態から生まれるにおいで、原因も対策もちがいます。
自分の口臭が気になる場合は、口臭の種類を解説。生理的・食べ物・口の中・体の状態による違いや、口臭の原因は胃から?体の中と口の中、本当の原因を徹底解説を読んで、口の中のケアから見直すのがおすすめです。
また、加齢臭ともまた別のものです。加齢臭は、体の特定の場所から出る、加齢にともなうにおいで、角栓のにおいとは原因がちがいます。鼻の毛穴から出た脂のにおいは、あくまで角栓が酸化したり分解されたりして生まれるにおいで、口臭や加齢臭とは分けて考えて大丈夫です。それぞれ原因がちがうので、においが気になるからといって、すべてが同じ深刻な問題というわけではありません。
まずは、それぞれ別のものだと知って、ひとつずつ落ち着いて対処していきましょう。
じつは周りにはほとんど気づかれません
ここで、少し安心してほしいことをお伝えします。角栓のにおいは、毛穴の中のごく微量なもので、鼻を直接指でこすって、至近距離でかがない限り、まわりの人に気づかれる心配はほとんどないと言われています。
自分では強く感じても、ふつうに人と接しているぶんには、においが伝わることはまずありません。口臭を気にしているとつい、鼻のにおいまで人に気づかれているのではと不安になりがちですが、角栓のにおいについては、気にしすぎる必要はないので、まずは落ち着いてください。
押し出す、引き抜くのは避けてください
角栓が気になると、どうしても指で押し出したり、無理に引き抜いたりしたくなります。私も、気になって何度も押し出してしまった時期がありました。でも、これは避けてほしいケアです。
指で強く押し出すと、毛穴やそのまわりの皮膚を傷つけてしまいます。その結果、毛穴が広がって目立つようになったり、炎症が起きたり、色素が沈着して跡が残ったりすることがあります。一時的に角栓が取れても、傷ついた毛穴はかえって汚れがたまりやすくなり、悪循環になってしまいます。
気持ちはとてもよく分かりますが、押し出すのではなく、次に紹介する正しいケアで、少しずつ整えていくのがおすすめです。
鼻をつまんで確かめたくなる気持ちと、私の失敗
私は、鼻の毛穴が気になって、つい指でつまんでは角栓を押し出す、ということを繰り返していました。取れると一瞬すっきりするのですが、しばらくするとまた角栓ができ、しかも毛穴が前より目立つようになってしまいました。
あとから、押し出すのは逆効果だと知って、やり方を大きく見直しました。やさしい洗顔とケアに切り替えてからは、毛穴の状態も少しずつ落ち着いていきました。あのとき押し出すのをやめていればと思うので、同じことをしている人には、早めにやさしいケアに切り替えてほしいと思います。
正しい毛穴ケア
角栓のにおいを防ぐには、角栓をためこまない、やさしいケアが基本です。
やさしい洗顔を毎日続ける
洗顔のときは、ゴシゴシこすらず、よく泡立てた泡で、指の腹を使ってやさしく円を描くように洗います。とくに、皮脂が多く角栓ができやすい鼻や小鼻のまわりは、ていねいに洗いましょう。ただし、洗いすぎは乾燥を招き、かえって皮脂が増える原因になることもあるので、朝と夜の一日二回を目安にします。
週に一度か二度のスペシャルケア
毎日の洗顔に加えて、週に一度か二度、角栓にアプローチするケアを取り入れると、たまるのを防ぎやすくなります。酵素洗顔やクレイ(泥)を使ったパックなどが、角栓のケアに向いているとされます。使うときは、説明にしたがって、肌に負担をかけない範囲で行ってください。
保湿をしっかりする
肌が乾燥すると、うるおいを補おうとして皮脂が増えやすくなります。洗顔のあとは化粧水や乳液などでしっかり保湿して、肌のうるおいを保つことも、皮脂や角栓の対策につながります。皮脂が多いからと保湿を控えるのは、かえって逆効果になることがあります。
生活習慣の見直し
皮脂の量は、生活習慣にも関わっています。脂っこいものや甘いもののとりすぎ、睡眠不足、ストレスなどは、皮脂が増える要因になることがあります。バランスのよい食事や十分な睡眠を心がけることも、皮脂や角栓のケアの土台になります。口のにおいもあわせて気になる人は、口臭が気になって人に近づけない。原因と自分でできる対策で、口の中のケアも見直してみてください。においの悩みは、口と鼻を分けて、それぞれにあったケアをしていくことが大切です。
ケアしても気になるときは皮膚科へ
正しいケアを続けても、角栓や毛穴の状態がひどく気になる、炎症や赤み、痛みがある、繰り返すといった場合は、皮膚科で相談してください。皮膚科では、肌の状態に合ったケアの方法を教えてもらえたり、専門的な対応をしてもらえたりします。自己流で押し出し続けて肌を傷めるより、専門家に相談するほうが、結果的に近道になることもあります。ひとりで抱え込まず、頼ってみてください。
よくある質問
鼻の毛穴から出る白いものは何ですか
角栓と呼ばれるもので、皮脂と古い角質、汚れが混ざって固まったものです。成分の多くは古い角質だと言われています。
この脂のにおいは口臭や加齢臭ですか
いいえ、鼻の毛穴から出る脂のにおいは、口臭とも加齢臭とも別のもので、角栓が酸化したり分解されたりして生まれるにおいです。それぞれ原因がちがうので、分けて考えて大丈夫です。
角栓のにおいは周りに気づかれますか
角栓のにおいは毛穴の中のごく微量なもので、至近距離で直接かがない限り、まわりに気づかれる心配はほとんどないと言われています。気にしすぎなくて大丈夫です。
角栓は押し出してもいいですか
押し出したり引き抜いたりするのは避けてください。毛穴やまわりの皮膚を傷つけて、毛穴が目立ったり炎症や跡が残ったりすることがあります。やさしい洗顔とケアで整えましょう。
ケアしても改善しないときはどうすればいいですか
炎症や痛みがある、ひどく気になる、繰り返すといった場合は、皮膚科で相談してください。肌に合ったケアを教えてもらえます。
まとめ
鼻をつまんで出てくる白い脂のようなものは角栓で、皮脂の酸化や菌による分解で、魚やイカのような独特のにおいが出ます。口臭を気にしているときに気づくと不安になりますが、このにおいは口臭とも加齢臭とも別のもので、そのうえ、まわりに気づかれる心配もほとんどありません。
指で押し出すのは毛穴を傷つけるので避け、やさしい洗顔や週に一度か二度のスペシャルケア、しっかりした保湿で、角栓をためこまないことが大切です。
口のにおいが気になる場合は、口の中のケアを別に見直しましょう。ケアしても気になるときは、皮膚科で相談してください。鼻のにおいにこっそりショックを受けて不安をふくらませていた過去の自分に伝えたいのは、口臭とは別のものだから、落ち着いてやさしくケアすれば大丈夫だよ、ということです。あせらず、できることから続けていきましょう。

