臭い玉(膿栓)はなぜできる?正体と安全な取り方、私が悩んで試したこと

臭い玉(膿栓)はなぜできる?正体と安全な取り方、私が悩んで試したこと

ある日とつぜん、口の中から小さな白い塊が出てきて、なんとなく指でつぶしてみたら、思わず顔をしかめるほどの臭いがした。そんな経験はありませんか。私が初めてあれに気づいたのは、夜に咳をした拍子でした。コロッとした米粒くらいの白いものが手のひらに落ちて、まさかと思いながら鼻に近づけてみたら、これまで嗅いだことのないような、生ゴミのような臭いがしたのです。

その瞬間に頭をよぎったのは、「もしかして今までずっと、自分の口はこんな臭いがしていたんだろうか」という不安でした。あれが臭い玉、正式には膿栓(のうせん)と呼ばれるものだと知ったのは、それからしばらく経ってからです。同じように、ある日いきなりあの白い塊と対面して、ひとりで青ざめた人は決して少なくありません。この記事では、臭い玉の正体や原因、やってはいけない取り方、自宅でできる安全なケア、そして私自身がさんざん悩んで試したことまで、できるだけ正直にまとめていきます。

はじめにお伝えしておくと、私は歯科や医療の専門家ではありません。あくまで同じ悩みを抱えたひとりとして、調べたことと自分の経験を共有する立場です。気になる症状が続くときは、最後に書いた通り耳鼻咽喉科で相談してください。

臭い玉(膿栓)とは何か。あの白い塊の正体

臭い玉は、喉の奥の左右にある扁桃(へんとう)という組織にできる、白っぽい小さな塊です。扁桃の表面にはくぼみがたくさんあって、専門的には陰窩(いんか)と呼ばれます。このくぼみに、細菌の死骸や食べかす、はがれ落ちた粘膜、それと戦った免疫細胞の残りなどがたまり、少しずつ固まっていったものが臭い玉の正体です。

色は白から黄色がかったものまでさまざまで、大きさも米粒よりずっと小さいものから、たまにぎょっとするくらい大きいものまであります。鏡で喉の奥をのぞいたときに、白い点のように見えていることもあります。自分の喉にこんなものがあったのかと、はじめて見たときはなかなかの衝撃でした。

つぶすと強烈に臭う理由

あの臭いの正体は、扁桃のくぼみという酸素の少ない場所で増える菌が出すガスです。専門的には揮発性硫黄化合物と呼ばれる成分で、卵が腐ったような臭い、生ゴミのような臭いと表現されることが多いです。臭い玉そのものは口の中にあるあいだはそれほど臭わないこともありますが、指でつぶした瞬間に中のガスが一気に出て、強烈に臭う。これが、多くの人があの体験で衝撃を受ける理由です。私も最初の一回で「二度とつぶすまい」と思いました。

臭い玉ができる主な原因

なぜ自分だけこんなものができるのか、と落ち込む人もいますが、臭い玉自体は珍しいものではありません。できやすさには、いくつかの要因が関わっています。

扁桃のくぼみの形

そもそも扁桃のくぼみが深い人、複雑な形をしている人は、そこに汚れがたまりやすく、臭い玉ができやすい傾向があります。これは体質的な部分が大きく、あなたが悪いわけではありません。風邪などで扁桃炎を繰り返した経験がある人は、くぼみが目立ちやすいとも言われます。

口呼吸と口の乾燥

口で呼吸する癖があると、喉が乾燥しやすくなります。唾液には口の中を洗い流す働きがありますが、乾いているとその力が落ちて、細菌や汚れがたまりやすくなります。私自身、もともと鼻が詰まりやすく、気づくと口が開いていることが多いタイプで、これが臭い玉のできやすさにつながっていたのだと思います。寝ているあいだに口が開いていた朝ほど、喉の調子がよくありませんでした。

口の中の汚れや、鼻からの分泌物

歯みがきが行き届かず口の中の菌が多い状態や、風邪のあと、後鼻漏(こうびろう)といって鼻水が喉の奥に流れ落ちる状態も、臭い玉の材料を増やす要因になります。乾燥する季節や、体調を崩したあとに増えたと感じる人が多いのも、このあたりが関係しています。

臭い玉と口臭の関係。私がいちばん怖かったこと

臭い玉の話で、多くの人がいちばん気にするのが口臭との関係です。結論から言うと、臭い玉があると口臭の原因のひとつになることがあります。あれだけ強烈な臭いのものが喉の奥にあるのですから、当然といえば当然です。

私が本当に怖かったのは、臭い玉そのものよりも、自分では気づかないうちに、まわりに不快な思いをさせていたかもしれないということでした。思い返すと、近くで話しているとき相手がほんの少し顔を引いた気がした場面や、家族に「最近ちょっと口、気になるよ」とやんわり言われたことがありました。当時は深く考えていませんでしたが、臭い玉に気づいてからは、あれはこれが原因だったのかもしれないと、ひとりで何度も思い返しては落ち込みました。

同じように感じている人に伝えたいのは、気づけたこと自体が前に進む一歩だということです。気づかないまま過ごしている人もたくさんいるなかで、なんとかしたいと思って調べているあなたは、すでに対策を始めています。私もそこから、なんとか口臭を消そうと、いろいろなことを試しては一喜一憂する日々が始まりました。うまくいかない日は、人と近づいて話すのもためらってしまい、自分の口元に手をあてる癖までついていました。

自分で取るのは危険。やってはいけない取り方

ここはこの記事でいちばん伝えたい部分です。臭い玉が見えると、どうしても自分で取りたくなります。私もそうでした。鏡の前で口を大きく開け、綿棒や、ときには耳かきの反対側を使って、白い塊を押し出そうとしたことが何度もあります。

結果から言うと、これはおすすめできません。まず、喉の奥を触ると強い吐き気でえずいてしまい、まともに作業になりません。さらに無理に押したりえぐったりすると、扁桃の粘膜を傷つけてしまう危険があります。私も一度、力を入れすぎて喉がヒリヒリし、唾を飲むのもつらくなったことがありました。傷ができればそこから炎症が起きることもあり、よかれと思ってやったことで、かえって悪化させてしまいます。

とくに、先のとがったピンセットや爪楊枝、つめで直接えぐるのは避けてください。一時的に取れたとしても、傷つけてしまっては元も子もありません。取りたいという気持ちはすごくよく分かります。だからこそ、まずは次に紹介する、もっと安全な方法から試してほしいと思います。

自宅でできる比較的安全なセルフケア

では、どうすればよいのか。喉を傷つけにくく、比較的すすめられている方法を中心に紹介します。

ガラガラとうがいをして様子を見る

いちばん手軽なのが、上を向いてガラガラと音を立てるうがいです。喉が振動することで、ゆるんでいた臭い玉が自然にぽろっと取れることがあります。私の場合も、無理に取ろうとしてうまくいかなかったものが、朝のうがいのときにあっさり出てきた、ということが何度もありました。取れなくても喉を傷つけないので、まずはここから試すのがおすすめです。

水分をこまめにとって乾燥を防ぐ

喉が乾くと臭い玉ができやすくなるので、こまめに水を飲んで喉を潤しておくことも大切です。とくに口呼吸になりがちな人は、意識して水分をとるだけでも、口の中の状態が変わってきます。私は枕元に水を置いて、夜中に目が覚めたら一口飲むようにしてから、朝の口の中の不快感がだいぶ減りました。

口の中を清潔に保つ

臭い玉の材料を減らすという意味で、毎日の歯みがきや、舌の汚れのケア、洗口液でのうがいも役に立ちます。刺激の強すぎないタイプの洗口液で食後や寝る前に口の中をすすいでおくと、口の中がすっきりして、ニオイのもとが気になりにくくなります。口腔洗浄器で歯のすき間の汚れまで流しておくのも、口全体を清潔に保つうえで取り入れやすい方法です。こうしたグッズは臭い玉を直接取り除くものではありませんが、ためこみにくい口内環境づくりの助けになります。私はこのあたりを習慣にしてから、気持ちの面でもずいぶん楽になりました。

繰り返す、どうしても取れないなら耳鼻咽喉科へ

うがいなどで様子を見ても、何度も繰り返す、大きくて気になる、口臭がどうしても気になる、という場合は、耳鼻咽喉科で相談するのがいちばん確実です。耳鼻咽喉科では、専用の器具で水圧をかけて臭い玉を洗い流したり、吸引して取り除いたりしてもらえます。自分で無理に取るより、ずっと安全で確実です。

私も最終的には、自分であれこれ悩む時間がもったいなくなって、耳鼻咽喉科に行きました。プロにさっと処置してもらい、「これくらいは珍しくないですよ」と言われたとき、ずっと張りつめていた気持ちがふっと軽くなったのを覚えています。ひとりで抱え込んでいた悩みが、相談したら数分で片づいた、という感覚でした。繰り返すようなら、洗浄をかねて定期的に診てもらうという選択肢もあります。受診をためらっていた過去の自分に、もっと早く行っていいんだよと言ってあげたいくらいです。

臭い玉をためないための予防習慣

取ることばかり考えがちですが、本当に大事なのは、ためこまない習慣をつくることです。私が続けてみて効果を感じたことを中心に紹介します。

まずは鼻呼吸を意識することです。口が乾く原因の口呼吸を減らすだけで、喉の状態は変わってきます。次に、うがいを習慣にすること。外出から帰ったときや寝る前のうがいは、喉の汚れを流すのに役立ちます。あわせて、舌の汚れを舌クリーナーでやさしくケアしたり、マウスウォッシュで口の中を清潔に保ったりすると、口全体のニオイのもとが気になりにくくなります。外出先で気になるときは、口臭ケア用のタブレットを持っておくと、とっさのときに少し安心できます。

こうしたケアは、どれかひとつをがんばるというより、毎日の生活に小さく組み込むのがコツです。私自身、最初は意識しないとなかなか続かず、気を抜くとまた口が開いていたり、うがいを忘れたりして、思うように減らなくて落ち込むこともありました。それでも、水を飲む、うがいをする、舌をケアする、という小さな積み重ねを続けるうちに、前よりずっと臭い玉に悩まされる回数が減っていきました。すぐにゼロにはならなくても、少しずつ変わっていくので、あせらず続けてほしいと思います。

よくある質問

臭い玉は放っておくとどうなりますか

多くは自然に取れたり飲み込まれたりして、特に害がないことがほとんどです。ただ、口臭が気になる、大きくて違和感がある、という場合は、耳鼻咽喉科で相談すると安心です。

臭い玉は自然に取れることがありますか

あります。くしゃみや咳、うがいのときの振動で、自然にぽろっと出てくることはよくあります。むしろ自然に取れるのを待つほうが、喉を傷つけずにすみます。

気になるときは何科に行けばいいですか

喉の扁桃にできるものなので、耳鼻咽喉科が専門です。口臭が気になる場合は、歯科で口の中全体のケアについて相談するのもよいでしょう。

臭い玉があると、必ず口臭がしますか

必ずではありません。ただ、臭い玉は強い臭いのもとになるため、口臭の原因のひとつになることはあります。気になる場合は、口の中全体のケアとあわせて対策するのがおすすめです。

まとめ

臭い玉(膿栓)は、喉の扁桃のくぼみに汚れがたまってできる、白い小さな塊です。あの強烈な臭いに衝撃を受けて、自分の口臭が不安になる気持ちは、私自身が痛いほど経験しました。でも、無理に自分で取ろうとして喉を傷つけるのは禁物です。まずはうがいや水分補給、口の中を清潔に保つことから始めて、それでも気になるときは耳鼻咽喉科に頼ってください。ひとりで抱え込まず、できることから少しずつ。同じ悩みを乗り越えようとしているあなたを、心から応援しています。

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